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遅い春と、新緑。

世間ではすでに真夏のような暑さなのだとか…。
そんなこともつゆ知らず、ワタラセの中でも最も標高の高い(?)足尾では、遅い春が終わり駆け足で新緑の季節が通り過ぎ、初夏を迎えようとしています。

上の写真は、去る5月中旬、足尾の山中にある幻のスキー場「草刈山」へのリサーチ時に発見した「枯れた」ご神木。

いえいえ、ご神木と名付けただけで、実際には決してお社のようなものがあるわけではない(道中の至る所に、小さな石の祠はありましたが…)ものの、禍々しいほどにねじれて成長した松の木は、今にも山から這い出ようとしたその瞬間のお姿のまま、朽ち果てておりました。
ある意味、霊的かつパワースポット的な、そして足尾の「銅山以前」のアニミズム的な山岳民族の生活を何となく匂わせるような光景でした(ほとんど憶測ですが、ね)。



さて、そんなこんなで、レジデンス参加アーティストの募集もぼちぼち開始しつつ、制作用のスタジオづくりなどの大工作業を始めました。
棟梁は猫なので、気ままかつ気まぐれに作業を行っております。


また、馬刺をつまむ会、とかも。



普段であれば、5月に一旦、夏かと思うような日が続き、6月に梅雨入りすると、再びストーブを引っ張り出すほど冷え込みます。
が、今年はどうもだいぶ冷涼か、と。未だに夜〜明け方にかけては気温12〜14℃、下手すりゃ10℃以下になる日も。



…と、外はウグイスだの、鳥たちが一斉に鳴き始める早朝の薄明かりが差してきたところで、近況報告を終了いたします。





<WATARASE Art Project 2014 レジデンス参加者募集について>

http://www.watarase-art-project.com/2014/arts-watarase-02-air.html


ぜひ、みなさまご応募ください!!



posted by 事務局 at 04:42 | Research! | comments(0) |
リサーチつれづれ
さて、8月22日〜24日まで、2009年からWAPに参加している西川祥子と、
彼女が現在所属している武蔵野美術大学の学生がリサーチに訪れました。
今回は、主に花輪・小夜戸地区を中心にリサーチ。

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上の写真は、リサーチに同行した地元花輪の少年タクミが撮影してくれたもの。
タクミは2007年、当時小学3年生でしたが、今はもう中学2年生。
リサーチに来たメンバーよりも、花輪・小夜戸のことはもちろん、WAPについてもよく知っています。

この日の珍事件は、祥子(写真:傘差して自転車に乗っている)が小夜戸の坂道で転び、
右膝を擦りむき、左脛にコブをつくり、ワンピースは苔だらけに。
幸い命に別状はありませんでしたが、後に語り継がれていく伝説となるのは言うまでもありません。

※ちなみに翌々日はまったく同じ場所で、モリケンがバイクで転倒。
 サトコ(滞在場所所有者)にガーゼなどをもらおうとするも、ジャガイモ運びを手伝わされる、という
 二重での事故に見舞われました。

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posted by 事務局 at 02:19 | Research! | comments(0) |
石材工場さがしの旅
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さて、全部おなじ工場のように見えるけれど、3カ所とも違う石材工場です。

8/18 山口くん、宇野さん、皆川の3人+大谷さんで、沢入〜神戸にわたる3つの石材工場をリサーチしました。
ちなみに山口くんの会場探しです。
山口くんは、この数日間でテキパキと会場の目星をつけ、自ら工場の所有者との交渉なども行なってくれました。

ーーー

写真 一番上は、沢入駅から徒歩10分ほどの「旧古田島石材」、
真ん中は、沢入(群馬県)と足尾(栃木県)の県境にある「旧高畑石材」、 
下は、神戸駅から徒歩5分ほどの某石材工場跡(※所有者不明のため名称は伏せておきます)

広大な空間にドキドキ。
ひとまず展示・制作会場として、古田島石材を使用させていただくこととなりました。


(minagawa)
posted by 事務局 at 00:16 | Research! | comments(0) |
7月のリサーチ報告、後半編。<南橋社宅>

一部の会場では、制作が始められた7月下旬ですが、
今回は足尾町の会場「南橋(なんきょう)社宅」を紹介します。


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南橋は、足尾銅山の鉱夫住宅のひとつで、こうした鉱夫住宅・鉱山住宅は、
銅山労働者の住まいであり、もともと銅山を経営していた古河機械金属の社員寮と言うような扱いのため、
「社宅」と呼ばれ、足尾町内の各所に今でも多く現存しています。

南橋社宅は、わたらせ渓谷鐵道の終点 間藤駅から徒歩15分ほど。
渡良瀬川に隔てられ、橋一本でつながっている孤立感のある場所です。
また南橋は、銅山閉山後から一切、新たに居住する住民もいなかったため、
20年以上、そのコミュニティには変化がないままでしたが、
昨年から「初めて外部からの来訪者が入る」こととして、WAPの展示会場となりました。

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年代的にはそれほど古い建物ではありません(昭和初期くらい?)が、
2007年から会場として毎年使用している「渡良瀬社宅」が、実は鉱夫住宅としては
比較的豪華で上品な管理職向けの社宅であったのに対し、
南橋は、一般鉱夫向けのこじんまりとした造りです。



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posted by 事務局 at 14:36 | Research! | comments(0) |
7月のリサーチ報告、前半編。
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7月のリサーチ報告です。まずは前半(上旬)ということで。
最初の画像は「水沼駅温泉センター」の夕暮れ。

WAPの通年での拠点、赤倉旧マルサン食堂は足尾町(日光市/栃木県)の奥地、
滞在の際は、いつも最寄りの深沢共同浴場(足尾銅山時代のコミュニティの名残である共同風呂)を、
WAP参加アーティスト、スタッフは特別に使わせてもらっていますが、
日曜日は共同浴場が休みのため、水沼(桐生市黒保根町/群馬県)などの温泉まで行ったりします。

水沼は河童の伝承やら、養蚕農家やら、いろいろとおもしろい要素があるけど、
まだWAPとしても未開拓の場所です。


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さて、こちらは花輪(みどり市東町/群馬県)のお隣の荻原地区の風景。
のどかな田園。稲がすくすく育っていますが、山の向こうでは雲もすくすく育っています。

7月になり、毎日のように夕立が降る現地ですが、
雨が降った後の、潤っていく土の匂いは、何とも言えず、夏を感じます。

荻原地区は、2009年に門眞妙が展示をしましたが、以降はWAPとして活動を行なっていません。
2011-2012では、足尾に並んで花輪・小夜戸が大きな拠点となっていきそうなのですが、
荻原地区は、小夜戸と同じく農村風景が広がるものの、ちょっと雰囲気が違います。
…これはもう、実際に現地を歩いてみないとわからないのですが、
いろいろ可能性が詰まった土地…と言えるでしょう。


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小夜戸では、渡良瀬渓谷沿線唯一の養蚕農家:関口さん宅を訪問。
蚕がちょうど、繭をつくりはじめる絶妙なタイミングでした。

小夜戸地区には、2008年までは5軒の養蚕農家があったのですが、
2009年からは、この関口さん1軒だけになってしまいました。
もう後継者もおらず、また現在、養蚕のみで生計を立てるのは、事実上不可能だそうで、
伝統的なものであっても、後継者を求めることはしないそうです。
高齢のご夫婦が行なっている、いつ無くなるかわからないこの光景、本当に貴重な体験。


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こちらは足尾。
シンブンシャのブログでも書きましたが、シンブンシャキッズに混じって、
若い陶芸家のご夫婦の工房で、オトナも陶芸体験。
足尾の陶芸は、もともとは銅山の坑道を掘り進めるにあたって、
質はあまりよくないものの粘土も掘られることがあり、
また、出稼ぎの鉱山労働者の中には、瀬戸や伊万里、九谷、益子などを出身とする陶芸の技術者もいたそうで、
生活用品や土管などがつくられたそうです。
今でも「足尾焼」として、その技術は継承されています。

※実際は銅山閉山により、足尾で粘土が採れなくなっため、現在は栃木県内の益子から粘土を「輸入」している、ある意味では足尾産益子焼、という皮肉な感じですが…



ーーーー

このところ、週の大半を足尾で過ごしていますが、まだレジデンスとして明確な制作は
行なっていません。
もう7月下旬、そろそろアーティストたちが渡良瀬に集まり始めます。


(minagawa)
posted by 事務局 at 01:13 | Research! | comments(0) |
松木と俄雨
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6月20日(水)は、すっごく天気が良かったので松木渓谷までプラプラ歩きました〜。
天気がいい…と思ったけど、もう暑いくらいで汗だくです。
松木のヘリポートの倉庫。
中はほぼ空っぽのようですが、本当ならこんな場所も使ってみたいところです。

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さて、松木の奥の方まで行ったのですが、崩壊した土砂(写真の手前の石がゴロゴロしてるとこ…)で、
道が埋もれていました。もう何年もこんな状況っぽいです。
松木渓谷(足尾砂防ダム:三川合流より先)は、足尾の中でも知る人ぞ知る、絶景ポイントなのですが、
このように土砂の崩壊などの危険があるため、立ち入りは『自己責任』です。
特に、観光目的でのツアーでは一切入ることはできません。
しかし、足尾の持つ「問題」を、過去のものではなく、いま現在も続いているもの…と、
強く感じられる場所でもあります。

松木の景色も夏一色、という感じになってきましたが、
晩秋以降に行ってみると、その「凄まじさ」がわかります。
個人的には雪の降った次の日がオススメなのですが。

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posted by 事務局 at 14:26 | Research! | comments(0) |
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WATARASE Art Project は 群馬県桐生市から栃木県日光市足尾町を繋ぐ「わたらせ渓谷鐵道」の沿線で、アーティスト主体で行なわれている現代美術(ART)とAIRのプロジェクトです。

『僕たち私たちは、敢えて空気を読みません』

アーティストと地域住民とが「ゆるい連携」をつくり、地域をアーティストの視点から、現代美術を地域性という視点から、捉え直し、相互の価値の革新を試み続けています。
ともすれば「地域づくり」≒「地域こわし」かもしれません。しかし、地域の固定概念を壊す、そんな『創造的破壊』を目指します。

WATARASE Art Project Official Web-site



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