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さよなら、僕らの南橋。


 

南橋社宅の一部がいよいよ、取り壊しとなりました。
かつての足尾銅山鉱山住宅(鉱夫社宅)のひとつである南橋地区は、閉山後、公営住宅へと管理が移りましたが、著しい老朽化のため「特別市営住宅」となり、新規での入居者を受け入れられない場所となっていました。
WAPによるアーティストたちは、そうした「居住」を目的としない代替的な利用(制作場所および展示会場)であることから、特別に使用させていただいてきたのですが、この冬、大雪もまだ解けきっていない中、静かに解体工事が行われています。

足尾の原風景的なものが、またひとつなくなっていく。

そんな風に、多くの方は思われるかもしれません。
それはセンチメンタルなことでもありますが、例えるなら、破壊と創造が表裏一体であるように、私たちアーティストは、解体された場所であっても現場とすることができます。

これからが南橋でのプロジェクトの本当の始まり。
この集落の最後のひとり、最後の一軒がなくなるその時、南橋という集落そのものが消滅しますが、そこに至るまでの過程にどのように関わっていくのか。
失われていくことが必然であるのは、すべての物事に等しい事実であり、けれどその事実に正面から向かっていくプロジェクトはそうそうないでしょう。
WAPは、地域振興のためのアートプロジェクトという枠組みにもちろん該当しているかもしれませんが、維持や継続、向上といったありふれた振興策としてのアートではなく、消えていくという必然にこそ、意味を見出そうとしていますし、そのことからアートの存在意義を確かめようとしています。その試みが、今やっと、スタートラインに立ったのかもしれません。

(皆川)

posted by 事務局 at 23:46 | 2014 | comments(0) |
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WATARASE Art Project は 群馬県桐生市から栃木県日光市足尾町を繋ぐ「わたらせ渓谷鐵道」の沿線で、アーティスト主体で行なわれている現代美術(ART)とAIRのプロジェクトです。

『僕たち私たちは、敢えて空気を読みません』

アーティストと地域住民とが「ゆるい連携」をつくり、地域をアーティストの視点から、現代美術を地域性という視点から、捉え直し、相互の価値の革新を試み続けています。
ともすれば「地域づくり」≒「地域こわし」かもしれません。しかし、地域の固定概念を壊す、そんな『創造的破壊』を目指します。

WATARASE Art Project Official Web-site



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