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7月のリサーチ報告、後半編。<南橋社宅>

一部の会場では、制作が始められた7月下旬ですが、
今回は足尾町の会場「南橋(なんきょう)社宅」を紹介します。


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南橋は、足尾銅山の鉱夫住宅のひとつで、こうした鉱夫住宅・鉱山住宅は、
銅山労働者の住まいであり、もともと銅山を経営していた古河機械金属の社員寮と言うような扱いのため、
「社宅」と呼ばれ、足尾町内の各所に今でも多く現存しています。

南橋社宅は、わたらせ渓谷鐵道の終点 間藤駅から徒歩15分ほど。
渡良瀬川に隔てられ、橋一本でつながっている孤立感のある場所です。
また南橋は、銅山閉山後から一切、新たに居住する住民もいなかったため、
20年以上、そのコミュニティには変化がないままでしたが、
昨年から「初めて外部からの来訪者が入る」こととして、WAPの展示会場となりました。

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年代的にはそれほど古い建物ではありません(昭和初期くらい?)が、
2007年から会場として毎年使用している「渡良瀬社宅」が、実は鉱夫住宅としては
比較的豪華で上品な管理職向けの社宅であったのに対し、
南橋は、一般鉱夫向けのこじんまりとした造りです。



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南橋は、一棟ごとに2〜4軒の家がある長屋で、足尾ではこれが一般的な社宅の単位のようです。
内部は1軒ごとに間取りはほぼ同じなのですが、雰囲気や様相に違いがあり、
近年まで使用されていた場所は改装などがされていますが、
居住者がいなくなって久しい場所は、何とも言えないくたびれた雰囲気や、
中には非常に荒れてしまっている場所もあります。


2011-2012年のWAPでは、足尾町内の複数箇所の社宅が展示会場となります。
足尾銅山の華やかかりし頃をうかがわせる渡良瀬社宅、
そして銅山閉山後の寂寥感と、独特なコミュニティが形成されていった過程をうかがわせる南橋社宅、
さらには「現存する最大の社宅」である中才社宅でも公開に向け準備を行なっています。
それぞれに場所も雰囲気も、周辺の環境も違い、
かつての鉱夫たちの日常と現代までの変遷を、多角的に見ることができるでしょう。


posted by 事務局 at 14:36 | Research! | comments(0) |
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WATARASE Art Project は 群馬県桐生市から栃木県日光市足尾町を繋ぐ「わたらせ渓谷鐵道」の沿線で、アーティスト主体で行なわれている現代美術(ART)とAIRのプロジェクトです。

『僕たち私たちは、敢えて空気を読みません』

アーティストと地域住民とが「ゆるい連携」をつくり、地域をアーティストの視点から、現代美術を地域性という視点から、捉え直し、相互の価値の革新を試み続けています。
ともすれば「地域づくり」≒「地域こわし」かもしれません。しかし、地域の固定概念を壊す、そんな『創造的破壊』を目指します。

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