blog_title_.png
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

posted by スポンサードリンク at | - | - |
7月のリサーチ報告、後半編。<南橋社宅>

一部の会場では、制作が始められた7月下旬ですが、
今回は足尾町の会場「南橋(なんきょう)社宅」を紹介します。


DSC_0403.JPG

南橋は、足尾銅山の鉱夫住宅のひとつで、こうした鉱夫住宅・鉱山住宅は、
銅山労働者の住まいであり、もともと銅山を経営していた古河機械金属の社員寮と言うような扱いのため、
「社宅」と呼ばれ、足尾町内の各所に今でも多く現存しています。

南橋社宅は、わたらせ渓谷鐵道の終点 間藤駅から徒歩15分ほど。
渡良瀬川に隔てられ、橋一本でつながっている孤立感のある場所です。
また南橋は、銅山閉山後から一切、新たに居住する住民もいなかったため、
20年以上、そのコミュニティには変化がないままでしたが、
昨年から「初めて外部からの来訪者が入る」こととして、WAPの展示会場となりました。

DSC_0398.JPGDSC_0389.JPG

年代的にはそれほど古い建物ではありません(昭和初期くらい?)が、
2007年から会場として毎年使用している「渡良瀬社宅」が、実は鉱夫住宅としては
比較的豪華で上品な管理職向けの社宅であったのに対し、
南橋は、一般鉱夫向けのこじんまりとした造りです。



続きを読む >>
posted by 事務局 at 14:36 | Research! | comments(0) |
7月のリサーチ報告、前半編。
DSC_0135.JPG

7月のリサーチ報告です。まずは前半(上旬)ということで。
最初の画像は「水沼駅温泉センター」の夕暮れ。

WAPの通年での拠点、赤倉旧マルサン食堂は足尾町(日光市/栃木県)の奥地、
滞在の際は、いつも最寄りの深沢共同浴場(足尾銅山時代のコミュニティの名残である共同風呂)を、
WAP参加アーティスト、スタッフは特別に使わせてもらっていますが、
日曜日は共同浴場が休みのため、水沼(桐生市黒保根町/群馬県)などの温泉まで行ったりします。

水沼は河童の伝承やら、養蚕農家やら、いろいろとおもしろい要素があるけど、
まだWAPとしても未開拓の場所です。


DSC_0014.JPG

さて、こちらは花輪(みどり市東町/群馬県)のお隣の荻原地区の風景。
のどかな田園。稲がすくすく育っていますが、山の向こうでは雲もすくすく育っています。

7月になり、毎日のように夕立が降る現地ですが、
雨が降った後の、潤っていく土の匂いは、何とも言えず、夏を感じます。

荻原地区は、2009年に門眞妙が展示をしましたが、以降はWAPとして活動を行なっていません。
2011-2012では、足尾に並んで花輪・小夜戸が大きな拠点となっていきそうなのですが、
荻原地区は、小夜戸と同じく農村風景が広がるものの、ちょっと雰囲気が違います。
…これはもう、実際に現地を歩いてみないとわからないのですが、
いろいろ可能性が詰まった土地…と言えるでしょう。


DSC_0023.JPG

小夜戸では、渡良瀬渓谷沿線唯一の養蚕農家:関口さん宅を訪問。
蚕がちょうど、繭をつくりはじめる絶妙なタイミングでした。

小夜戸地区には、2008年までは5軒の養蚕農家があったのですが、
2009年からは、この関口さん1軒だけになってしまいました。
もう後継者もおらず、また現在、養蚕のみで生計を立てるのは、事実上不可能だそうで、
伝統的なものであっても、後継者を求めることはしないそうです。
高齢のご夫婦が行なっている、いつ無くなるかわからないこの光景、本当に貴重な体験。


DSC_0033.JPG

こちらは足尾。
シンブンシャのブログでも書きましたが、シンブンシャキッズに混じって、
若い陶芸家のご夫婦の工房で、オトナも陶芸体験。
足尾の陶芸は、もともとは銅山の坑道を掘り進めるにあたって、
質はあまりよくないものの粘土も掘られることがあり、
また、出稼ぎの鉱山労働者の中には、瀬戸や伊万里、九谷、益子などを出身とする陶芸の技術者もいたそうで、
生活用品や土管などがつくられたそうです。
今でも「足尾焼」として、その技術は継承されています。

※実際は銅山閉山により、足尾で粘土が採れなくなっため、現在は栃木県内の益子から粘土を「輸入」している、ある意味では足尾産益子焼、という皮肉な感じですが…



ーーーー

このところ、週の大半を足尾で過ごしていますが、まだレジデンスとして明確な制作は
行なっていません。
もう7月下旬、そろそろアーティストたちが渡良瀬に集まり始めます。


(minagawa)
posted by 事務局 at 01:13 | Research! | comments(0) |
1 / 1 ページ
WATARASE Art Project は 群馬県桐生市から栃木県日光市足尾町を繋ぐ「わたらせ渓谷鐵道」の沿線で、アーティスト主体で行なわれている現代美術(ART)とAIRのプロジェクトです。

『僕たち私たちは、敢えて空気を読みません』

アーティストと地域住民とが「ゆるい連携」をつくり、地域をアーティストの視点から、現代美術を地域性という視点から、捉え直し、相互の価値の革新を試み続けています。
ともすれば「地域づくり」≒「地域こわし」かもしれません。しかし、地域の固定概念を壊す、そんな『創造的破壊』を目指します。

WATARASE Art Project Official Web-site



Video streaming by Ustream

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< July 2011 >>
>> Update
qrcode
SPONSORED LINKS