関係者の他、Facebookなどにて一部の方にはお伝えしておりましたが、
WATARASE Art Project(WAP)において、活動開始の2006年、
実質的にその活動の礎となった「赤倉旧マルサン食堂」の所有者である
小林彰氏がご逝去されました。
小林氏は、何処から来たのかわからない、まったくの赤の他人であった当時のアーティストたちを快く足尾へと迎え入れるとともに、
活動の拠点として所有する食堂跡をアーティストの滞在のために無償で提供していただき、
また、さまざまなアーティストに公私ともどもサポートを行ない、今日までの活動の継続の根幹を担っていた方でもあります。
今でも思い返されるのは、暖かな喫茶マルサンの中で、愛猫に囲まれ、たくさんの昔語りや思い出、夢を語り、
足尾をはじめ渡良瀬を訪れるアーティストを気遣い、応援の言葉をかける小林氏のお姿ばかりです。
小林氏の生前のさまざまなご厚意に感謝するととも、心よりご冥福をお祈りいたします。
ーーー
この訃報に際しまして、これまでWAPに参加してきたアーティストやスタッフなどの懐かしい顔ぶれが、
通夜・告別式などの他、この数日、足尾を訪れるに至りました。
小林氏が再び引き合わせてくれたことと思い、感謝いたします。
また、それぞれに多忙な中、足尾を訪れてくださったWAP関係者の方々や、お悔やみと励ましの言葉を送っていただいた皆様に、
この場を借りて、お礼申し上げます。
追;
小林氏がご逝去されてから数日、風花の舞うような寒さの中、足尾にこの冬初めてのまとまった雪が降りました。
ひとつの「これまで」の景色が、また新しい景色へと、生まれ変わろうとしています。
WATARASE Art Project 2011-2012
代表 皆川 俊平