足尾では、昨年は震災のため「自粛」となってしまっていた『足尾まつり』が行なわれました。
当初予定の5月3日は、雨のため順延となってしまったのですが、翌4日、
晴れ間が少しずつ広がり初夏の陽射しが降り注ぐ中、「祈るカミ」のいなくなった祭りが街を彩りました。
春の嵐のように激しく壮麗で、しかし瞬く間に過ぎてしまう足尾の春を象徴するかのように、
儚さをも醸し出していました。
かつて銅山の繁栄を願って行なわれた『山神祭』をベースとして、今に続くこの祭りは、
「足尾の栄華」が永遠ではないことを思わせるように、
一斉に咲いた桜が舞い散って行く街なかを、山車に乗せてお囃子と踊りが通り過ぎて行きます。
今はもう銅山も過去のモノに、誰かが捧げた祈りもどこへ向かうのかわからない、そんな不思議な感覚です。
『PARADE』と題した本年9月から予定されているWAPの展示も、もしかしたら、この感覚に近いのかもしれません。
喧騒のような一瞬、けれど、そこにはもう 祈るカミさえいない。
いや寧ろ、もしかしたら祈るカミを必要ともしなくなった……と、思えばいいのかもしれません。
ーーーーー
そんなこんな、蘊蓄はさておき、祭りに参加したWAPメンバーたち。
お役所のお仕事、ということもアリ、祭りそのものは
ちゃんと見れず、欲求不満な天沼さん。
けれども、しっかり「祭りジャンパー」を
お手製でつくりアピールしまくり。
ヘ○レ疑惑の噴出したヤマグチくん。
そんなことは返上し、参加した通洞地区の自治会では、意外に大変な山車を引っ張る役目を仰せつかってました。
「松原のアイドル」こと、海老ちゃん。
拍子木もって祭りの列に参加したかと思えば、
ダンスで培った野性の感覚で、
最後には「おかめ」と「ひょっとこ」に扮した
子どもたちと、踊り合戦に参加していました。
天性の破壊魔、うのあずさ。
ぐいぐいと山車を引っぱりながら、
海老ちゃんと同じく、踊り合戦にも参加。
海老ちゃんとうのさんは、
踊りにうるさい ベテラン(年配)の方々の
ハートもしっかりと掴み、
その踊りっぷりに、お褒めの言葉を戴いていました。
ちなみに、ミナガワはお写真担当でした。
ーーーーー
地域のこうした「まつり」を体験するのは、すごく重要なことです。
言うならば、ART Project とは『新しいまつり』をつくることでもあるから、です。